2017年2月 越後広田の影沢の大杉

こんにちは。昔話課主任でございます。


三雪村は「新潟県・中越地方の昔話の収集」
を村の事業としております。

活動予定は以下の通りです。

①学習と創作
・新潟県中越地方の昔話と郷土史を学習
 →そこから発信したい昔話を創作する。
 …昔話に郷土史の私見を入れ、
  よりよく深く楽しんで頂く昔話を目指す。

・三雪村村内からは、実際に昔話をご存じの方から
 昔話を収集して掲載。


②村のHPに掲載
・昔話を元にした切り絵、および元になった
 その土地の写真とともに昔話を村のHPに
 掲載して発信

・地図にも位置を記載

・昔話だけではなく、昔話の地を聖地巡礼
 (実際の土地を訪問すること)した記事も掲載し、
 より深く昔話を楽しんで頂く

上記のようにしっかりと取材と記録を行い、
より昔話をリアルに深く楽しんで頂けるよう
HP上で皆様へ発信致します。




掲載する地図「新潟昔話クエスト」





昔話/伝説を収集する3つの目的

2014年9月 越後広田 金倉山

わが村がなぜ昔話の収集に力を入れているのか。
それには3つの目的がございます。

1、自然と生きてきた人々の物語

昔話・伝説は、豊かで厳しい自然の中で
生きる人々によって語り継がれた物語です。

たとえば、三雪村の場合。

2019年2月 入広瀬

冬の豪雪。
ひどい時は1階を埋めるほど積もる雪を
毎日雪堀り。
雪の被害。雪によって陸の孤島となる村。


2015年4月 魚野川(南魚沼市・旧塩沢町)

春の洪水。雪解け水の氾濫により
平野部も山間部も被害の恐れ。

また、山間部では
冬眠開けの熊に注意して行う、
山での林業や山菜採り。
(高地では作物が育たないので
田畑が出来ず、山の資源は
重要な収入源となります。)


2014年8月 小千谷 雨の日の信濃川

夏。梅雨や台風で常に川は氾濫・洪水の恐れ。


2019年11月 湯沢町浅貝地区

秋。収穫作業、そしてすぐにやってくる
豪雪の冬に備えた雪囲いや
漬物などの食物の貯蔵、
山間部では熊や野生動物に氣を付けながらの
キノコ狩り。



…豊かな自然、それは反面厳しい自然でもある
ということです。

便利な今とは異なり、昔の人々はその土地その土地の
自然の厳しさに体当たりして生きており、

そして、そんな中で暮らしてきた人々が
つむぎだしたのが、「昔話」



昔話には、その土地特有の
リアリティや思い・歴史
が根底にしっかりと流れており、
これが童話や絵本と大きく異なる点だと考えます。



加えて、われわれは、
そんなリアリティや思い・歴史の積み重ねの上=
「今」に立っているのです。

2019年7月 湯沢町三俣周辺

今では当たり前の便利な暮らしが、
そうした積み重ね1つ1つの上にある。


…それに氣付くと深い感謝と感動を
なぜか覚えます。



そんな感謝と感動を与えてくれる
昔話・伝説をもっと収集し、掘り下げ

「昔」を知り「昔」に感謝し「今」に生かす

…「昔」を知った上で生きる「今」は
きっと違った世界の見方を
あなたに与えると思います。




2、自分自身の「ふるさと・原風景」


おとうさん・おかあさん

おじいちゃん・おばあちゃん

おじさん・おばさん

…あなたにとっての
あたたかい・安らげる存在。

それが「昔話」だと思います。

2017年11月 南魚沼市・旧塩沢町

小さかったあの頃や
おかあさんのお腹の中にいる感覚を
思い起こさせられる「昔話」の効能は、

きっとあなたを自分自身の原点へ
連れて行ってくれます。


2020年5月 湯沢町浅貝地区 FUJIROCKの森

ここにはないものを追い求めて
ここから早く脱出したくて

…氣付けば遠く離れたところにいる。


そこで頑張って生きていく中、
ふと思い出す、小さな頃の自分。
懐かしい、あの風景。やすらかな、あの感覚。

…ああ、あの頃から
自分は何も変わっていないんだ。

2019年7月 湯沢町浅貝地区

何が好きか。何をしたいのか。
何を求めているのか。


迷子から抜け出すヒントはむしろ
「あの頃」にあるのではないでしょうか。



自分自身を見失った時、
その時にふと思い出した、あなたの原風景。

それがきっと、生きるヒントになるはずです。


あなたの「ふるさと」「原風景」の
お手伝いをきっと昔話は出来る。

…私・昔話課主任はそう確信し、
昔話収集・発信の活動を行っております。





3、中越地方が好きだ

2019年9月 南魚沼市・旧塩沢町

「昔話の村宣言」は、私・昔話課主任の

「強い中越地方への愛」
「強い昔話へのリスペクト」

がきっかけで発足致しました。

※その経緯は「「昔話課」とは何なのだ?
をご参照ください。



自分では至極当然のことなのですが、
まわりから言わせると、私の

・昔話の地を一人で歩いて
 写真を撮りまくる

・目的地が
 駅から30分・1時間以上
 でも、平気で歩く
(※車の運転が出来ないのです…。)

・新潟の話題が出ると、
 テンションがあがる。

・方言を話す
 おじちゃんおばちゃん達を
 ひいきして、
 役場の仕事に支障をきたす

などなどの行動はおかしく映るようでして、
今では「中越バカ」「昔話バカ」と呼ばれております。

2019年2月 入広瀬駅で電車を待つ


しかし、その呼び名通り、
私が新潟県・特に生まれ育った中越地方を
自分自身がこよなく愛しておりますので、
その呼び名もほめ言葉かなあ、と
少し嬉しくもございます。



先述した「「昔話課」とは何なのだ?
に記載致しました通り、

ありがたいことに、
自分の「昔話」活動のプレゼンが
村役場で通りまして、

「昔話課」を新たに新設し、
そこの主任に就任させて頂いて
昔話収集発表活動に
専念させて頂いております。


さらには村で「昔話の村宣言」を出すまでに
なった次第です。

2020年4月 南魚沼市・旧六日町 八海山と桜

ちなみにHP内にある写真は全て、
新潟県の中越地方の色々な場所で
私が実際に撮影してきたものです。

昔話と一緒に写真も掲載致しますので、
リアルな中越地方の風景もぜひ一緒に
お楽しみください。