雷婆灼熱荒野仇討(らいば しゃくねつこうやのあだうち)

雷婆灼熱荒野仇討
(らいば しゃくねつこうやのあだうち)は、
主人公「雷婆(らいば)」の仇討ちの物語です。

三雪村の地芝居の中でも特に人氣があり、
毎年必ず上演されている演目です。



物語の解説

主人公:雷婆(らいば)。

天津国(あまつくに・天にある国)
に仕える士一族の長男。
しかし父親が権力争いに敗れており、
実質隠居の身。

名前の「婆」は「塔婆」より。
「いかなる時も死を思って行動すべし」という
父の思いが込められた名前。

あらすじ:
地津国(くにつくに・地にある国)
から天へと人々は移住したが、
やがて天津国は自治権を主張し、
地津国と戦を繰り広げていた。

天津国の第4親王が戦によりご逝去。
第3親王より雷婆に敵討ちが命じられる。
権力争いで実質隠居していたとはいえ、
雷婆の実践経験と指揮系統・行動力は
高く評価されていたのである。

雷婆は連れ合い・美しく聡明な「はま」、
彼を信頼する部隊とともに、
地津国へと赴くところから物語は始まる。
そこは砂と岩に覆われた荒野であった…。



降下之図(「天津国の脅威」の段)

2013年7月 切刻亭作

・地津国へと雷婆が降下する場面。

・雷婆の軍は大きな龍で降下致しました。
ちょうどその時は雷鳴が轟いており、
雲の上の天津国に住む雷婆の一団は
敵国の新たな武器かと慌てふためいたとのこと。

・雷婆は第3親王から強力な武器を携えて
降下致しました。
それを「蛇」として浮世絵で描写したそうです。



雷婆と「はま」の戯れ(「天津国の脅威」の段)

2020年6月 切刻亭作

・地津国へと降下する際の2人の会話の場面。

・「はま」は雷婆の連れ合い。
深い信頼関係が2人にはございます。
また聡明な「はま」は、雷婆の部下からも
とても信頼が厚く、また「はま」も部下を
信頼して、雷婆へ共に仕えております。

・早々に仇である騎馬部隊を発見した際の
二人が互いの体に手をおきながら繰り広げる
色氣のある会話が、村人には人氣です。

・二人は全編に渡り、このような色氣のある
会話を繰り広げており、それが男女両方から
大変好評でございます。
演者に選ばれた村人も、力が入る場面です。

・浮世絵では色氣ということで、
甘く濃厚な匂いを持つ「牡丹」を用いました。







見参之図(「天津国の脅威」の段)

2013年8月 切刻亭作

・雷婆が携えて降りた協力な武器を描いた浮世絵。

・雷と共に地津国に降り立った雷婆の軍勢は、
早速見つけた仇の騎馬部隊へ攻撃を仕掛けます。
雷婆は武器=鬼で崖の上から攻め込みました。

・天津国は鬼を使役して戦っておりました。
雷婆が使役するこの新しい鬼は、
今までの鬼よりも俊敏かつ強力で、
地津国の武士に脅威を与えたとのこと。

・身にまとった蛇は雷電の使いでもあり、
雷でもって相手を攻撃する術を
身に着けていたと言います。




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