昔話「おふじの京参り」「藤の木のお話」/アニメじゃないけど聖地巡礼




こんにちは、昔話課主任です。


日本は新潟県三条市の昔話
「おふじの京参り」
「藤の木のお話」
をやっと掲載することが出来ました!

さて、この昔話の舞台には
職員が既に聖地巡礼済み。

昔話の舞台がどのようなものであるのか、
ご紹介して参りますね。





場所

三条市の「万葉の藤」のページに詳細がございます。
※万葉の藤は、三条市の指定天然記念物です。






江戸時代から新田開発されて、
住宅地以外は一面の田んぼ。



その中に突然大きな木が見えてくる。

これが万葉の藤です。



東に粟が岳、白山


そして守門岳


西に弥彦山が一面の田んぼの中から臨める
風光明媚な場所。



訪れた5月は、天氣がよく空が青く、
美しい風景を存分に楽しめました。





アクセス

保内駅

・車の場合:保内駅のGoogleMAP

・最寄り駅:信越本線保内駅より徒歩約30分



私は徒歩で参りました。

5月のすがすがしい陽氣と、山や田んぼの風景で
ちょっとしたお散歩氣分。


道には、ハナミズキの並木。


通り過ぎる家々にも、藤の木が!


一面の青空と田んぼ!

田植えのシーズンまっさかりで、
植えたばかりの小さな青い稲が
氣持ちよさそうに風に揺れています。





迷子…転じて福となった

…実は、私。 道を間違えました…。



万葉の藤ではなく、「伊久礼神社」を
到着場所としてナビに登録していたためです…




しかし!ここは万葉の藤とは
切っても切れぬ場所でした。
GoogleMAP

伊久礼神社

古代中世ごろまでは、井栗の地は小都市で

伊久礼神社は古代、
越後十三社の一つだったとのこと。

万葉の藤も、古代の『万葉集』に詠まれた藤
とされており。

はるか昔からの歴史がこの地にあると分かります。



境内には藤棚、その奥に
三条市指定文化財の「万葉の歌碑」があります。



↑説明看板にある、歌碑を建立した庄屋様は。

この地の大きな藤の木が『万葉集』
に詠まれた藤のモデルでは

と、あらゆる文献を調べ確信を得て
歌碑を建立し、

また、『藤の記』という句集を
京都の書店から刊行したそうです。



更にその息子さんは、

これが万葉集に詠まれた藤だと
京都の学者に証明してもらったとのこと。




…あれ?「京都」?

お藤が参ったのは「上方」=京都の方だ!

これは関連がありそうだぞ!!!
来てよかった!!!!





しかし、この入れ込みよう。
藤の木が、この地の人々に
古くから愛されていたかが分かりますね。


現代においてもそれは一緒で、

この地域の保育園の名前は
「ふじの木保育園」ですし、

また、近くの小学校や保育園の庭にも
藤棚があったり致します。





やっと到着

なんとかスマホを駆使して、
万葉の藤の場所をナビで発見。

そして、田んぼの中を急いで歩く。
(帰りの電車の時間を氣にして焦るの巻)



おお!
いきなりの大樹が目に飛び込んできました!



万葉の藤に到着致しました!
よかったーーーーーー。





昔話の地を堪能するぞ!



無事到着したのと、
電車までの時間もたっぷりあったのとで

私大安心!(笑)




落ち着いてたっぷり万葉の藤の
堪能開始です!!

遠くで見ても大きいですが
近くで見てもとても大きい!


昔、農民が雨宿りに使用していたそうで、
この大きさなら、それも納得です。




山藤よりもはるかに太く、
藤棚のように綺麗に整理されておらず

榎(エノキ)の大木に絡みつく
くねくねと太く生命力にあふれた藤の木。



大迫力です。




そして何といっても
あちらこちらに咲き乱れる藤の花。




全体像を人と一緒に捉えると
巨大さが伝わって
圧巻だと分かりますね。


ここでずっと地元の人々を
見守ってきたんだろうなあ。




まさに花真っ盛りのこの日。

自分以外にも何人かがここを訪れ、
藤の木を堪能されていました。





ご神体は?

説明看板がございました。
由来や歴史がしっかり書かれていて
ありがたい限りです!





藤の木の下には神社が2社建立。



その裏には小さな祠。



これは、明治の頃に書かれた
『伊久礼神社考』(小池内広)にも、

石の祠があって、
祠の中に石がポンと置いてあるだけ

『井栗郷土史 第一集/第二集

と記載されているのと、


この神社の神様は「藤の木権現」と
呼ばれているそうなので、

やはりご神体は藤の木のようです。





主任、話しかけられて焦るの巻

無事着いた安心感と藤の木への感動、
そして帰りの電車まで時間の余裕があったことで

すっかりここに長居してしまった私。




写真を撮りまくり、テーブルで休んで
風に吹かれる藤の花を堪能したり。

かれこれ1時間以上は
滞在していたと思います。




写真を撮りまくっていたら、
藤の木を訪れていた家族連れのお父さんに

「あんたどこから来なさったんですか?」
と聞かれました…。



ビビりで焦る私。


「保内駅から歩いて来ました」
とお返事致しますと、驚くご家族ご一行。



確かに。


新潟県では、都会の新潟市・駅周辺?は
分からないのですが
それ以外はやはり車移動が主流。



登山など以外で30分以上歩く方はいないので、
そりゃ驚きますよね…。




偶然映り込んでいた、挨拶してくださったおばあさん。

聖地巡礼に行ってよく思うのが。

田舎の方は、よくご挨拶してくださる
ということ。



この日、藤の木にいらした別のおばあさんも


「ごめんください」
と自然にご挨拶してくださいました。




他にも魚沼市の入広瀬に行った時、
すれ違う小学生が挨拶してくれたり。



南魚沼市の雲洞庵に行った時も
雲洞庵の近くの民家で
すれ違ったおばあさんも
「ごめんください」
と挨拶してくださいました。




人口密度の違いが大きいと思いますが。

東京ではありえない光景に
私はビビったりほっこり致したり

地元にお邪魔させて頂いてる身なので
なんか感謝したり致します。





さようなら、万葉の藤

話しかけらてビビったのをきっかけに

十二分に万葉の藤を堪能したと区切りがつき
保内駅へと帰途につくことに致しました。




5月の青空と陽氣、

田植えの候、水がはられた田んぼは
キラキラと光り


雪を頂いた粟が岳、守門岳。

粟が岳
右奥に薄く見えるのが守門岳





後ろを見れば、越後平野を見守る弥彦山。

どこを切り取っても絵になる5月の風景。
ここにいるだけで幸せになります。




…ちょうど田植えの時期に
満開になる万葉の藤には、

ずっと農業をメインにしてきたこの地域の
豊作を願う人々の未来への思いが
この美しい風景に託されているのだろうか。




…そんな勝手な妄想をしながら、
美しい5月の幸せな風景の中、
私は藤の木をあとに致しました。


今回の聖地巡礼も堪能させて頂きました。

ありがとうございました。






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