2019年7月 湯沢町 荒戸城跡近くで撮影

こんにちは、昔話課主任です。

三雪村は、大自然の豊かさと厳しさに
囲まれて生きる村です。

「ここはとてもいいところだ。
 みんな、早く戻ってこーい!」

地理

新潟県は、日本の本州の北側、
日本海沿いにあります。

新潟県は、
 上越地方/中越地方/下越地方/佐渡地方

の4つの地方に分けられ、三雪村はその中の
「中越地方」に

…あるかもしれないし、
 ないかもしれない村です。



風土

2019年5月 湯沢町 平標山から撮影

中越地方は
三国山脈と越後山脈が南と東にそびえ立ち、
山に近い地域は日本でも有数の豪雪地帯。


三雪村も山に近く、
大きな山脈に近い山間部と

2019年10月 湯沢町二居地区近辺

山脈から離れた平野部とに
分かれています。

2020年4月 南魚沼市(旧六日町地域にて)


他の中越地方同様、冬にはどちらの地域でも
多くの雪が積もる、豪雪地帯です。

2019年 魚沼市(旧入広瀬地域)



豊かに流れる魚野川と信濃川の流れにめぐまれ、
平野部は稲作が盛ん。

2013年8月 小千谷~越後川口近辺 信濃川
2016年8月 越後広田周辺



大自然が広がる山間部は、春夏秋冬、
どこをとっても美しい風景。

2020年5月 湯沢町浅貝地区周辺 遅い桜

登山道はもちろん、散策コースもありますので
登山からちょっとしたハイキングまで
大自然を楽しめます。

小鳥や虫がよく鳴いておりますので
目も耳も贅沢な時間を満喫できることでしょう。

2019年11月 湯沢町浅貝地区周辺

ニホンザルが時々姿を見せることも。

その他、
イノシシやニホンカモシカ、リスや熊なども
見かけることがあります。


また、平野部・山間部ともに温泉に恵まれ
村のあちこちで温泉や足湯を
楽しむことが出来ます。

2017年11月 南魚沼市のとある温泉。
2015年11月 湯沢町 商店街にある足湯

※HP内にある写真は全て、
新潟県の中越地方の色々な場所で
昔話課主任が実際に撮影してきたものです。

昔話と一緒に
中越地方の風景もぜひお楽しみください。




歴史

2014年4月 塩沢駅近くの牧之通り

江戸は日本橋から始まる五街道の一つ・中山道。

その途中の高崎(群馬県)から
越後(新潟県)へ向かう街道・三国街道。

そして中越地方を流れる大河・魚野川と信濃川。

2013年8月 小千谷~越後川口近辺 信濃川


この三国街道と川とが昔から、
この地方の交通の要を担っておりました。



戦国時代、上杉家の治世、
関東遠征および関東からの侵略に備えて
街道が徐々に整備され

そして江戸時代、参勤交代に伴い
全国の街道が整備される際、
三国街道となり整備も進み江戸や関東
との交通・経済網が活発化致しました。

川では、舟を用いて交通が行われました。

2013年8月 魚野川(南魚沼市・旧大和町地域)釣り人がよく見られます。

舟は時間短縮・大量の荷物を運べる
とても便利な交通であり、

大量の米俵で納められる年貢米の輸送、
その他上流で切った木材の輸送など

鉄道が出来るまで、陸送では運ぶのすら
大変なものの輸送に舟は大変重宝されました。



その反面・暴れ川である魚野川と信濃川の
洪水に毎年悩まされましたし

2015年4月 魚野川(南魚沼市の旧塩沢町地域)

冬でも舟の輸送は行われているため、

豪雪地帯で寒さの厳しい冬、
水の中に入ったら凍傷にかかる恐れがあり
船頭さんは特に大変だったと思われます。



そして明治期に入ってからこの交通網を基礎とし

鉄道の普及により敷かれた上越線、
その後には国道17号や高速道路、
新幹線へと交通は発展していきます。





平野部では川の恵みから米の収穫に
恵まれましたが、

高地の氣候ために稲作や畑作が出来ない
山間部の人々は
この三国街道の宿場およびそれに関係した
仕事が重要な収入源でした。

2016年11月 湯沢町の秘湯・貝掛温泉。すぐ近くに旧三国街道あり。

そのため江戸や関東との商人との結びつきは
昔から強く、
江戸の様々な文化や情報・産業も
入ってきやすい環境でした。


たとえば南魚沼市や湯沢町では
俳諧(はいかい)が盛んでしたし、

同じく南魚沼市の『北越雪譜』は
豪雪地帯の厳しさを記した書物として
江戸で出版され、ベストセラーとなりました。

2014年4月 鈴木牧之の名前が付けられた「牧之通り」の看板

牧之通りの詳細はこちら

北越雪譜』を出版した鈴木牧之は
俳諧(はいかい)や書画、文筆をたしなむ文化人で
江戸の文化人たちとも交流があり、

あの十返舎一九(『東海道中膝栗毛』著者)も
数回新潟を訪れたとの記録があります。


↓『秋山紀行』は、同じく鈴木牧之の著作で、
十返舎一九の依頼による
江戸時代でも「秘境」と言われた秋山郷の
紀行文。




中越地方には、このように

豊かで厳しい自然の中で積み重ねてきた歴史と
街道沿いの経済や交流による歴史とがあり、

それは昔話の中にも反映されております。





文化

切刻亭作/2013年 昔話「弥三郎婆」

三雪村は現在、
「昔話の村宣言」をスローガンとし、

新潟県中越地方の昔話・伝説の収集と発信を
村の活動として行っております。

※詳しくは
「三雪村の「昔話の村宣言」とは」をご参照下さい




活動を簡単に述べますと、以下の通りです。

・新潟県内の昔話と郷土史を学習
 ↓
 それを元に、世に広めたい内容で
 昔話を創作。

・創作した昔話のもとになった舞台を
 地図に記載して発信。

・中越地方の実際の写真と切り絵とともに
 創作した昔話をHPに掲載して発信

・昔話の実際の地を訪れた際のレポートと、
 昔話がつちかわれた地の歴史を解説を
 ともに掲載して、
 より深く、皆様に昔話を楽しんで頂く

・三雪村内では、実際に昔話をご存じの方から
 昔話を収集し、それも同じくHPにて発信する。




また、昔話の挿絵として使用している切り絵は、

①下描き(下絵)を行わない
②カットで用いるのはハサミだけ。

という特徴的なものです。
(というか、下記の通り、わが村の切り絵師は
絵がド下手のため下描きが出来ません。)




切り絵師は、対象(写真や現物)を見て
描写する感覚で、即興で切り制作する
技術を用いております。

即興で行う切り絵の例
使用しているハサミ



ただの切り絵ではなく、

「自然」「リアリティ」

をテーマにした昔話の発信を目指しているので、
この技術は三雪村の目指す昔話の挿絵として
ピッタリでした。

※詳しくは
「「切り絵」と「昔話」が連携する理由」
をご覧ください。

切り絵師・切刻亭作 春・耕田の候